アフガンめも@202108

新政府承認「タリバン次第」 女性の権利尊重、テロ支持拒絶必要 米(時事通信) - Yahoo!ニュース

[ 【ワシントン、モスクワ時事】米国務省のプライス報道官は16日の記者会見で、反政府勢力タリバンが全権を握ったアフガニスタン情勢について、「将来のアフガン政府との関係はタリバンの行動次第だ」と語った。 【図解】アフガニスタン  その上で、女性の権利を尊重し、テロリストをかくまわない国とは協力する用意があると強調。タリバンが加わる政権を承認する可能性を排除しなかった。]

 

承認しちゃうのか、というのが感想だが、かといってどうするのだろう。何千人もアメリカの若者(兵士)が死んだわけだが、今後もそんな犠牲を出してまでアフガンの「民主化」をするのだろうか。しないと。

 

仮に日本の自衛隊員をアフガンに派遣して、PKOだのなんだのでね、そんなこと誰もやろうと言わない。「女性の権利」「人権」というところを言っても、じゃあ自分が実際に行って危険にさらされるかというと、しない人が大半。そんなところ。

 

英首相、「タリバンを承認してほしくない」…各国に呼びかけ(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース

[英国のジョンソン首相は15日、記者団に「どの国にも2国間でタリバンを承認してほしくない。同じ考えを持つ全ての国が結束してほしい」と述べ、タリバンを正当な政権として認めないよう各国に呼びかけた。]

 

まあイギリスがね。

 

アフガン政権崩壊 有識者3氏の見方: 日本経済新聞

 

[米軍に依存していたアフガン国軍の士気は米軍の撤収開始により低下。タリバンはその弱みを突いた。]

[アフガンからの米軍撤収は、事前には党派を超えた幅広い支持を得ていた。米同時テロ首謀者のウサマ・ビンラディン容疑者殺害から既に10年が経過し、アフガンに駐留し続けることの利点は見えにくくなっていたからだ。]

[女性の権利をめぐり、タリバンが保護者なしに女性の外出を認めなかったり、戦闘員との結婚を強制したりする行為を容認してはならない。そのようなことが起きれば国際社会はタリバン政権を承認せず、国際的な経済援助を受けられないと明確にすべきだ。]

だけど厳しいとか

[20年にわたる米国の支援下でもアフガン政府の腐敗は止められず]

 

 

カブール空港で大混乱 タリバンを逃れようと飛行機にしがみつく人たちも(BBC News) - Yahoo!ニュース

 

[ロシアはタリバンから安全を保障すると確約を受けたため、大使館は閉鎖しない方針を示した。 中国は、タリバンと「友好的関係」を築く用意があるとしている。 イランのエブラヒム・ライシ新大統領は、米軍の撤退はアフガニスタンに永続的な平和が実現するチャンスになるはずだと歓迎した。]

というので、ロシア、中国、イランは歓迎ってことになるのかも。

 

[アフガニスタン情勢の変化:アメリカの作戦展開とタリバンの進攻

2001年10月: 9月11日の米同時多発テロを受け、ブッシュ米政権主導によるアフガニスタン空爆開始

2009年2月: アメリカはさらに兵士1万7000人の増派を決定。NATO加盟国もアフガニスタンへの増派などを約束

2009年12月: バラク・オバマ米大統領(当時)は、アフガニスタン駐留軍を3万人増員し、計10万人に拡大すると決定。一方で、2011年までに撤退を開始すると表明

2014年10月: アメリカとイギリスが、アフガニスタンでの戦闘作戦を終了

2015年3月: オバマ大統領が、駐留軍の撤退延期を発表。アフガニスタンのアシュラフ・ガニ大統領の要請を受けたもの

2015年10月: オバマ大統領が、2016年末までは兵士9800人をアフガニスタンに残すと述べた。これ以前は、1000人を残し全軍を撤退させると約束していた

2016年7月: オバマ大統領は「安全保障上の不安定な状態」を理由に、2017年には米兵8400人が駐留すると発表。NATOも駐留を継続することに合意したほか、2020年までアフガニスタン政府軍への資金援助を続けると強調した

2017年8月: ドナルド・トランプ大統領(当時)が、タリバンの勢力拡大を受けた増派表明

2019年9月: アメリカとタリバンの和平交渉が決裂

2020年2月: 数カ月におよぶ交渉の末、アメリカとタリバンがドーハで合意に至る。アメリカは駐留軍撤退を約束

2021年4月: ジョー・バイデン大統領、9月11日までに駐留米軍を完全撤退させると表明

5月: 米軍とNATO各国軍の撤退開始

5月: タリバン、南部ヘルマンド州でアフガニスタン軍へ大攻勢開始

6月: タリバン、伝統的な地盤の南部ではなく、北部で攻撃開始

7月2日: カブール北郊にあるバグラム空軍基地から、米軍やNATO加盟各国軍の駐留部隊の撤収完了

7月21日: タリバンが半数の州を制圧と米軍幹部

8月6日: 南部ザランジの州都をタリバン制圧。タリバンが新たに州都を奪還するのは1年ぶり

8月13日: 第2の都市カンダハールを含め4州都がタリバン支配下

8月14日: タリバン、北部の要衝マザーリシャリーフを制圧

8月15日: タリバン、東部の要衝ジャララバードを無抵抗で制圧。首都カブール掌握]