看護師殺人の振れ幅~冤罪から大量殺人まで。ただ、共通点も~
無罪の西山さん「普通の人生送りたい」 警察は謝罪なし:朝日新聞デジタル
[患者の呼吸器を外して殺害したとして逮捕・起訴されてから約15年。元看護助手の西山美香さん(40)の再審で、大津地裁は「事件性すら証明されていない」と無罪判決を言い渡した。]
この事件は可哀そう。アンチフェミな記事を書いたこともあるのだけどね、同情する。
刑事に恋して殺人犯になった女性が語る「刑務所暮らし12年」と「彼への想い」 (週刊女性PRIME) - LINE NEWS
[「私が取り調べの刑事のことを好きになって、気に入ってもらおうと思ってどんどん嘘を言ってしまった。こんなことになるとは思わなかった」]
[逮捕勾留から数えると13年以上も自由を奪われた。女性として最も華やかな時期を棒に振り、「20代のいちばん大事な時を刑務所で過ごすのはつらかった」と打ち明けた。]
[人間関係をつくるのも上手ではなく、幼少時から本当の友達はいなかった。]
同情するのは同情するのだけど、なんで相手に合わせて嘘言っちゃうかな。「自白」するなら本当のこと言え、と。まあ、色々なところで分析があるけど、発達障害傾向があると。
https://shohgaisha.com/column/grown_up_detail?id=1709
[再審請求にあたって井戸弁護士は事件を調べなおしました。すると、元看護助手に軽度の知的障害と発達障害があり他人に流されやすい性質もあったことが判明します。元看護助手も「意に沿う供述をすれば優しくなる刑事に好意が芽生えた」と述べていました。]
軽度の知的障害もだが、他人に流されやすいし相手に合わせるってので、言い換えれば状況に合わせて嘘をつく。空気に合わせてしまうと。
あまり警察を擁護する気はないのだけど、裁判や司法のシステムって、ちゃんとした大人が嘘をつかないで話す、ってことで成り立つシステムなわけで、空気に合わせて嘘を話す人間ってあまり想定してないのだろうと。殺してないなら殺してないってちゃんと言えとしか。
横浜点滴連続中毒死、「すべて間違いありません」 初公判 起訴内容認める - 産経ニュース
[平成28年に横浜市の旧大口病院(現・横浜はじめ病院、休診中)で起きた点滴連続中毒死事件で、患者3人に対する殺人罪などに問われた元看護師、久保木愛弓(あゆみ)被告(34)の裁判員裁判初公判が1日、横浜地裁で開かれた。久保木被告は罪状認否で「すべて間違いありません」と述べ、起訴内容を認めた。]
[被告は捜査段階で「2カ月ほどの間に20人くらいやった」と供述。]
こっちは48人殺したともされる事件。
相模原事件が死者19人、負傷26人で45人。
秋葉原通り魔が死者7人、負傷10人
津山三十人殺しとか猟奇犯罪もあるが、48人は最多なんじゃないか? 最多ってなにがなんだか。京アニが33人、36人で人数は多いか。ざっとググってところだと寿産院事件ってのが100人以上殺していたか。ま、本題ではないので数字はいいとして。
(3ページ目)《不審死48人「大口病院点滴殺人事件」》「20人くらい殺った」“白衣の堕天使”久保木被告が女性取調官に“完落ち”して語った凶行 | 文春オンライン
[白衣の天使だったはずの看護師がなぜ、このような凶行に出たのか。大量「殺人」という重大行為を犯した動機について、久保木被告が捜査段階で供述しているのは「自分が担当の日に患者が死んで、遺族に説明をするのが嫌だった」というあまりに些細な理由だ。]
そう、これって刑事に「本当はおまえはやったのだろう」と言われて、嘘をつくというのと、どこか似ている。
「遺族に説明をするのが嫌」ってのは、つまり自分が悪者になるのが嫌ということだが、刑事にがっかりされたくなくて嘘をつく、というのと動機が似ている。コミュニケーションがめんどくさいのだ。相手の意に沿ったコミュニケーションだけやっていたい、というところだと。このあたり、発達障害系の感覚がとても強い。
と、素人推理でしたが、発達障害が今の時代の一つの特徴ということで、もちろんこれは相模原事件にもいくらか共通しているところかもね。