マンガ大国日本とそれ以外~エロマンガ、18禁BLなどの行方は? あとBDSM


児童の性描写を含むマンガをPCに保存していた男に有罪判決が下される - GIGAZINE

 

 数日前から話題になっているこれ。

「日本では2014年6月に改正児童ポルノ禁止法が可決・成立し、「表現の自由を脅かす」と危惧されていたマンガ・アニメ・CGについては規制の対象外」となったわけだが、

児童ポルノ所持の罪で懲役9カ月・執行猶予2年の有罪判決を下しました。保存されていた画像の全てがマンガやアニメの画像であったため、男は「保存していた画像は児童ポルノには当たらず、また、画像のほとんどは合法サイトで入手可能である」と主張していましたが、裁判官は「押収された画像は明らかに人間の子どもを想起させるもの。実在の人物が画像に関与していないことは事実であるが、児童の性行為を描写した画像は大きな危険性を秘めており、社会にとって必要のないものである」と語り、この主張を退けました。」

 

と、イギリスでは有罪ということに。こうも国や文化によって違う現実を見せられると、オタクはショックを受けるわけだ。

 

 「表現の自由」ということでフェミ案件に入るのもあるが、クィア理論だとか、ジェンダー系のところでもロリやショタ、BLというのは絡んでくるので、藤本由香里だとかがどう反応しているのかが気になるところ。左派政党もいくらか絡んでいたかも。

 あとは、北欧だと特に権利が認められているBDSMについて、日本ではアウトというところがあるが、このあたりも国によって違うのだなと感じる。成人した男女が何やろうと自由、それが欧州のキリスト教国の文化で、未成年に対するのはいろいろと規制あり。逆にそのあたりがあいまいなのが日本で、旧来から「異常」とされる逸脱行為に対しては不寛容、というところか。いやでも、案外六本木赤坂あたりのBDSM店なり、新宿二丁目のゲイタウンにしろ、社会の外部・暗部にあるものとしては認められているというのはあるのか。でも、同性婚が日本で法的に認められるのはだいぶ先だろうと思う。

 

 まとまった論考を書く余裕がないのだけど、マンガについては世界全体のマーケットのうち、日本>日本以外、というくらい日本のマンガ消費は大きい。社会に根付いたものとなっている。

 その他の国はそうでもないので、マンガなりCGなりの規制に対する感覚はこれからも違うままなんだろうなとは思う。まあ、反規制派の理論武装を見守っていきたいと思います。