大川小津波訴訟めも

https://www.asahi.com/amp/articles/ASL4T4KFZL4TUNHB00D.html
東日本大震災津波で児童と教職員計84人が犠牲となった宮城県石巻市立大川小学校の避難誘導をめぐり、児童23人の遺族が市と県に計23億円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が26日、仙台高裁であった。小川浩裁判長は、市と県に計14億円の賠償を命じた一審・仙台地裁判決を一部変更し、学校や市教育委員会の過失を認めたうえで、改めて賠償を命じた。」

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180427-00000006-khks-soci&p=1

石巻市大川小を巡る訴訟の仙台高裁判決を受け、亀山紘石巻市長と村井嘉浩宮城県知事は26日、「大変厳しい判決」と表情をこわばらせた。一審に続いて主張は退けられ、学校の組織的な過失を認める初判断を突き付けられた。」
過失認定だと。

「◎高い防災水準要求 <東大大学院法学政治学研究科・米村滋人教授(民法)の話>

 事前防災の過誤を明確に判断し、学校と市教委の組織的な義務違反を肯定した点で画期的な判決だ。従来の津波訴訟と異なり、ハザードマップの浸水想定区域を予見可能性の基準とせず、相当踏み込んだ判断と言える。学校保健安全法が定める児童の安全確保義務を重視しており、今後の学校現場には一層高い防災水準が求められる。」

「◎従来の前提崩れた <静岡大防災総合センター・牛山素行教授(災害情報学)の話>

 ハザードマップの存在意義が問われ、従来の防災計画の前提が根底から崩された判断という印象だ。マップの想定は不確実性があり、最大想定をうのみにすべきではないとはいえ、一般的な捉え方とは思えない。」

https://sp.kahoku.co.jp/tohokunews/201804/20180427_13024.html

「【解説】学校の事前防災の是非が争われた大川小津波事故訴訟の控訴審判決は、津波被害予測地図(ハザードマップ)を科学的知見として予見可能性を判断してきた従来の津波訴訟の「ハザードマップ至上主義」と完全に決別した。」

実際のところ、関東圏で津波の危険のない地域に住んでいるのでピンとこないところではあるが、管理者責任というところの判決の一つか。