韓国とアメリカの距離メモ~2015/10/29
ちょっと気になった記事のメモ
「韓国製の超音速高等練習機T50のウズベキスタン向け輸出が、米国政府の反対で事実上白紙になったことが、23日までに分かった。韓国政府の消息筋は「T50のメーカー、韓国航空宇宙産業(KAI)は、ウズベキスタン政府と輸出交渉を繰り広げたが、最近米国政府が技術流出および外交政策上の理由などから反対の立場を示したようだ」と語った。契約規模は12機、4億ドル(現在のレートで約486億円)相当と予想されていた。」
ウズベキスタンは旧ソ連の中央アジアの国。最近は中国とのつながりも強いとか。そりゃあまあ、アメリカも反対する。
「オバマ米大統領は27日、南シナ海のスプラトリー(南沙)諸島で中国が造成している2つの人工島の12カイリ(約22キロ)内を航行するようイージス駆逐艦「ラッセン」に命じたが、これは正しかった。これらの戦略的な島の周辺海域・空域について、中国に主権はないとする米政権の見解を体現する動きになったからだ。」
というウォールストリートジャーナルの社説。
「米国は歴史的に、そうした領有権争いでどちらの側にも味方しなかったが、航行の自由を守ることは重要な国益だ。世界の年間海上貿易の約半分に当たる5兆ドル(約600兆円)相当の商品が行き交う海域となればなおさらである。米海軍が行きすぎた領有権の主張にクギを刺すことはままあり、2013年10月~14年9月には、マレーシア、フィリピン、ベトナムなどを含む19カ国・地域に対して活動を行っている。」
と、はっきりと「国益」だと宣言している。立派なものだ。
「特に貴重なのは、同盟国のオーストラリア、日本、フィリピン、そしておそらくインドネシアが参加した追加的な巡視だ。インドネシアは、中国がナトゥナ諸島周辺を侵略することを懸念している。同国が呼び水になってマレーシアとシンガポールも参加するかもしれない。そうなれば、中国が最近示した東南アジア諸国連合(ASEAN)との合同巡視提案への非難になる。ASEANの一部加盟国は中国政府から敵視されている。」
と、韓国の名前は出てこないと。ウォールストリートジャーナルの社説という分析記事でも、もうそういう扱いということか。韓国は中国側なんじゃないか、と。