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感想~鈴木忠志×東浩紀 司会:上田洋子 「テロの時代の芸術ーー批判的知性の復活をめぐって」

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「テロの時代の芸術」

というタイトルがカッコよくて、つい1000円払って見てしまったが、軽く感想。基本的には面白かった。ただ、「テロの時代の芸術」なんて内容の話はほとんど出なかったような。芸術を追求するために、日本から離れるとかそういう話が大きいと。

 批判的?でもないかもしれないが、まあ、イエスマンばかりの感想もつまらないだろうしなあ。

 

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 鈴木忠志という人は凄い人らしいが、よく知らない。匿名ブログは気楽でいいですね。まあ、知らなかったものは知らなかったし、これまで自分の人生において関係のない分野の人だったということなのだろう。今後もかもしれないが。

 まあ、どう凄いかというと、演劇関係で「町おこし」を成功させた、という点であったり、世界的な評価であったり、らしいのだが、作品を見ていないので何とも言えない。押井守の実写映画を批判するのはまあできなくはないのだけど、それは作品を見たからで(たぶん見た)、作家を評価するには作品を見ないと何も言えないので、まあ保留。シナリオも舞台も未読。

 

 内容としては、芸術論というか芸術観と、そこから派生して社会や政治との関係であったり、個別の作家への批評であったりというところ。

 テロとの関係、というところだと、テロリストを生むのか減らすのか、というような問いが出たが、明確にどっちだ、という主張になったことはない。まあ、当たり前か。毒にも芸術にもなるというところか。

 鈴木氏の芸術観をまとめるなら、社会(世界)を批評的に捉えることで普遍性に到達する、というような感じか。

 

 そのために、利賀村という田舎へ行き「日本から離れる」ことにしたし、文化・芸能・芸術、という独自の区分で「芸術」を規定したし、寺山修司の「前近代を媒介にして、近代を超越する」的な方法を批判してみたり(同士とは見なしつつ?)、「方法的差別」を取って自分を社会の外側に置こうとしたり(沖縄、福島)、という実践なり具体論があると。

 

 あとは、場所や空間へのこだわりの話が多かったか。文化政策などの話は東氏同様に、イマイチ今の時代では説得力がないかな。行政はパトロンになれってことですね。笙野頼子みたい。

 

 まあ、「テロの時代」どころか、同時代の話というのは鈴木氏のほうからはほとんど出なかったが、「批判的知性の復活をめぐって」というのでは、自身の体験を話すだけでも大変説得力があった。

 

 たぶん、あの放送で感動した、という人は、話し方なりたたずまいなり、話の内容自体よりも形式や雰囲気などに感動してる、というのが大きいのだろうと思う。(その場にいた感想までは何とも言えない)

 説得力はあった。でもまあ、内容的にそんな凄いものだったか?とも思う。

 

 ま、演劇は自分にはほぼ関係ないもの、という認識の人間の感想でした。