丸川大臣旧姓使用めも~矛盾なのか、無矛盾なのか

ちょっと前の話題だが、備忘録的に。

 

丸川担当相 夫婦別姓反対の理由答弁せず、国会度々中断 | 毎日新聞

「一議員としての意見表明で、大臣として反対したわけではない。議論を誘導したくない」

福島氏が「かつて反対した理由を教えてください」と質問を変えると、丸川氏は「かつて私が持った意見は、家族の一体感について議論があり、根幹に関わる議論だとの認識を持った」と、一議員としての「かつて」の考えを渋々ながら答えた。

 

と、弁護士だった福島瑞穂と、アナウンサーだった丸川のやり取り。丸川は戸籍上は夫の性にしていて、丸川というのは旧姓。

 

夫婦別姓に反対する丸川珠代大臣に相次ぐ疑問。「矛盾で息苦しくならないのか」市民団体が指摘 | ハフポスト

市民団体「選択的夫婦別姓・全国陳情アクション」事務局長の井田奈穂さんは、ジェンダー平等を一番進めるべき立場の人が、家父長制のシステムを維持しようとしていることが残念で仕方がない」と憤る。

3月3日の国会質疑では、社民党福島瑞穂党首が「丸川は旧姓ですよね、家族の一体感がないんですか?」と矛盾を指摘する場面もあった。

井田さんは、「丸川さんが話していたことは、まさに私たちが直面している困りごとです。矛盾で息苦しくならないのかな、と思います」と話す。

 

もちろん、家族の姓と、ワークネームを別とするのに矛盾はない。終了。なのだが、「選択的夫婦別姓」賛成派からすると、ワークネームで旧姓を使う人というのは矛盾していることになるとか。

 

亀山早苗 on Twitter: "丸川さんは、どうして丸川さんなんだろう。仕事上は夫の姓(戸籍上の姓)を使いたくないってことなんでしょ。選択的夫婦別姓に反対なら、夫の姓を名乗ればいいのに。ああだこうだ逃げてないで、「自分の場合」をちゃんと説明してほしい。不思議な人だなあ。"

 

つまり、選択的夫婦別姓に反対なら、旧姓使うな、というのが彼らの考え方。

旧姓を使うということは、本当は不便に思っていて、選択的夫婦別姓に賛成なんだろう? と考えると。

対して、丸川は選択的夫婦別姓に反対で、かつ、ワークネームは旧姓で行く立場。福島の「家族の一体感がないんですか?」という言葉も、別に家族は家族の姓で行って、仕事上の姓は別で行くほうが、むしろ一体感があるとも言えそう。

 

丸川珠代は福島瑞穂議員の質疑の後、なぜ勝ち誇ったような笑みを浮かべたのか?<なんでこんなにアホなのかReturns>(HARBOR BUSINESS Online) - Yahoo!ニュース

 

のいほいさん。

 

地方議会に送った手紙とやらも、「法改正を進めるような請願に反対してくれろ」という内容。その上で丸川珠代は旧姓を通称として利用している。よく考えればわかるように、この丸川珠代のロジックには何の矛盾もない。むしろ、彼女は通称の利用を貫き通すことで「法改正による選択的夫婦別姓の制度化など必要ない!」と見事なデモンストレーションをやってのけているのだ。  

こうした論理的立場に立つ丸川珠代に、「お前が旧姓を利用していることは矛盾している!」と迫る方が間違っているのだ。ダブスタの指摘をしているつもりで自分自身がダブスタになってしまっている。彼女に「矛盾しているではないか!」と迫ることは、とりもなおさず、通称の利用さえ否定する議論ではないか。

 

福島はだから、選択的夫婦別姓ではなくて、強制的夫婦別姓みたいな感じすらあるかなあ。

 

選択的夫婦別姓は意外に女性にも反対派がいる 下重暁子のイライラの理由 〈週刊朝日〉(AERA dot.)のコメント一覧 - Yahoo!ニュース

選択的夫婦別姓自体はいいと思うんですよ。別姓にしたい人はしたらいい、同姓にしたければすればいい。

ただ、最近の選択的夫婦別姓賛成派の方たちの中には、この方のように自分に賛成しない方にイライラされたり、『ドラえもん』でしずかちゃんが結婚後野比姓になることに不快感を示したりなど、「選択的」という言葉を無視していらっしゃるような言動が見受けられて、ちょっとなあという気持ち。

 

というコメントとか。

まあ、福島のように攻撃的な選択的夫婦別姓派がむしろ制度導入を妨げてるのかもなあと思わされるね。むしろ、結婚後に姓を合わせることを攻撃されるんじゃないかと、警戒しているのだろうみな。