手形法めも2
手形の利用は激減している:弁護士田中智之ブログ:So-netブログ
「 新司法試験では、手形小切手の問題は論文試験では出題されないので、試験対策上、捨ててしまう(=勉強しない)人が多いということを聞きました。
旧試験の商法の論文試験では、2問のうちの1問は、手形小切手の問題でした。」
そもそも、旧試験のそんな情報を初めて聞いた。手形小切手は重要だったのだね。
しかし、上のブログは2012年のもの。現在、予備試験はともかく本試験の択一は3科目なので、商法すらない。時代の変化なのか。
中小企業庁の記事。H19なので2007年か。
「実際に交換されている手形の状況を見ても、手形枚数、手形金額共に急激に減少している。」
「「複数の企業に対して同じ製品等を販売する際に、回収サイトの違いによって異なる価格で販売した経験」がある中小企業は29.2%存在しており、中小企業が製品等を販売する際にも企業間信用サイトの長さを考慮した値決めが行われていることが分かる。」
「事例3-2-9 販売先の多様化により価格交渉力を持ち、支払いの現金化により様々なメリットを享受
埼玉県川口市の小原歯車工業株式会社(従業員80名、資本金9,900万円)は、1935年創業の機械部品製造業である。同社では、販売先を多様化することで価格交渉力を保持している。また、代金支払いを現金で行うことで、様々なメリットを享受している。」
「現金決済にしたことにより、以下のメリットがあった。
〔1〕流動負債の減少による財務バランスの改善:支払手形がなくなったことで、自己資本比率が上昇するなどの効果が得られた。
〔2〕自社のイメージアップ:現金払いとすることで、調達先から感謝されるだけでなく、販売代理店からも「現金払いが可能であるのは、資金繰りに余裕がある証拠であり、安心できる」という評価を受けることができた。
〔3〕値引きが受けられる場合がある:手形払いから現金払いに変更すると、仕入先によっては1~3%程度の値引きが受けられることもあるため、調達コストが下がり粗利益率の改善につながった。」
取り上げられているこの会社は、まだ健在のようだ。従業員数も倍以上になっていて何よりだ。
小原歯車工業(株):会社概要と地図 川口の本社は工場見学できます。
「2000年からの5年間で会計事務員が31万人減少しているという東洋経済の記事。」
と、手形も経理の仕事だったところが、手形の利用が減れば人員も減ると。
手形、割られると何故まずい?! -よろしくお願いします自分の会社が物- 財務・会計・経理 | 教えて!goo
「もし、あなたの会社が資金繰りにこまり、手形の決済日に銀行があなたの会社の当座から手形が落ちない事態になるとこまるということでしょう。
この手形が落ちないことを2回やってしまうと、銀行取引停止処分をうけてしまいます。経営破綻へまっしぐらです。
仮に支払先がそのまま満期まで手形を持っていたなら、資金繰りが悪くなっても、手形の更改をお願いするという逃げ手段があるので、こういった意味から経理の人が憂いていたと思われます。」
割り引く側より、割り引かれる側のほうがやばいというような。
百選に載っているそうだが、買わない予定なので検索。通常の債権譲渡と同じ、というところらしい。
昭和49年2月28日
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