年間8万円のアパレル支出。ユニクロの1兆円、サカイの100億円の売上
統計資料の見方はあまり知らないが、単身世帯の1ヶ月の「被服及び履物」の支出は7244円らしい。服と靴で7244円。*12で年間8.7万円。これが政府の調査の値で前提として。
「J.フロント リテイリングの山本良一・社長は「(大丸松坂屋百貨店の15年3〜8月期の)データを見ると、年間200万円以上を買うお客さまの販売は前年同期比7.8%増だったのに対し、(ボリュームである)50万円以下のお客さまは6.7%減だった。二極化はますます顕著になっていくだろう」と予想する。単なる二極化ではない。マスマーケットにおいて、ファッション自体から消費者が離れていることへの危機感を、多くの業界人が抱くようになっている。」
「合理的な服を提供する「ユニクロ」は、何年も前から飽和状態といわれながらもじりじりと売り上げを伸ばしている。かつては「ユニクロでいい」といわれたが、今は「ユニクロがいい」という消費者が多い。矢野経済研究所によると国内の14年のアパレル市場規模は9兆3784億円。「ユニクロ」の国内売上高は7801億円(15年8月期)なので、単純計算すると、市場シェアは8.3%になる。3年前に比べて1.4ポイント上昇しており、10%越えも現実味を帯びてきた。」
と、ファッション関係の専門誌(専門サイト)の記事で、
・年間200万以上の客
・50万以下の客
百貨店としてはそういう区分けがあると。服だけでなく、食品などもあるとして服だけで半分、25万としても、単身世帯の衣服への年間平均支出8.7万の3倍だ。つまりまあ、ボリュームゾーンとしている「庶民」の客も、衣服ということで言えば結構買ってる客になるわけだと。
9兆3784億円 ÷ 1.2億人 = 7.8万 なので、まあ単身世帯に限らなくても、日本人の一人あたりのアパレル関係の年間支出は8万程度だと。やはり、百貨店で買い物するのは、そこそこ金がある層だと。
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いきなりアフィリエイトだが、まあこういう革靴を買えば、年8万じゃあ収まらない。こういうの買う人は年200万くらい越えるものかな。
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で、
「国内の14年のアパレル市場規模は9兆3784億円。「ユニクロ」の国内売上高は7801億円(15年8月期)」
というところ。海外含めるとだいたい1兆円くらい。
「ビジネスは伸び続け、現在34ヵ国に160アカウント、250店舗以上の卸先を持つ。特に海外での売上高は、この数シーズン続けて前季比120〜130%の成長を達成した。14年5月期決算では、ついに小売り価格での売上高は100億円を超えた。」
「一口に100億円ブランドというが、これは今人気絶調の「セリーヌ(CELINE)」の日本での年商(小売り価格・弊社推定)に匹敵するものだし、日本を代表するデザイナーズ企業の年商が100億円から200億円とみられることを考えると、快挙と言っていいだろう。」
国内の売上比率はわからないがせいぜい半分か。セリーヌの100億、というのも、客単価10万くらいとして、顧客は10万人程度? 客単価100万で1万人か。まあよくわからない。
まとめると、ユニクロのような大量生産大量販売の企業で1兆円に対して、趣味の領域に入るのか、サカイというブランド(ちなみに1枚も持っていない)の100億は、マーケットを別にしているので、結構凄いことだと。大衆相手のブランドと、富裕層もしくは「服が趣味」の人相手のブランドではぜんぜん違うと。
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思ったより高い。。。
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「以前、某大手コンバーターの課長さんが「若いころに奮発して20万円のスーツを買ったんだけど、2日間連続で着用したら袖口が擦り切れてきてびっくりした。ああいうのは、お金持ちが何着も所有してて、毎日1着ずつローテーションで着まわすべきだね」と笑いながらおっしゃったことがある。
細番手ウールの高級スーツは連続着用には向かない。
反対にツープライススーツとか、西友の7000円スーツは5日間ぶっ通しで着用してもヘタレない。
耐久性ならこちらの方が上である。」
とブログ。
まあ、最初の記事に戻って、
「雑誌文化、ひいては消費文化の中心にあったファッション誌のポジションが変わったと右近編集長は指摘する。「誤解を恐れずに言うならば、一般誌だったファッション誌がオーディオや囲碁、園芸、兵器などの趣味雑誌と同等のものになりつつあります。要するに万人にとってジェネラルなものではないということ。」
安くて耐久性の高い化繊か、化繊混の衣服を着るか、高級素材で耐久性のない衣服を着るか。まあ、耐久性のない素材を着るなら広いクローゼットも必要になると。
まあ、ユニクロで充分、と考える人は増えているし、明確な差異が見えづらくなっているのだろう。