年収300万弱で妻子持ち(妻は専業主婦、子2人)だと「貧困」扱いなのか~相対的貧困率1

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 「就学援助を受けるなど、経済的に貧困状態にあると推測される子ども(18歳未満)の数が、九州7県で約42万人に上ることが、2013~14年度の統計データを基にした西日本新聞の試算で明らかになった。全体の19・4%で、ほぼ5人に1人となる。

 「子どもの貧困率については、厚生労働省経済協力開発機構OECD)の基準に基づき公表。平均的な可処分所得(いわゆる手取り年収)の半分(2012年、4人世帯で244万円)を下回る世帯を「相対的貧困層」とし、貧困層に含まれる子の割合が12年に16・3%と過去最悪を更新した。

 

 たとえば年収300万は、手取りだと240万くらい。妻が専業主婦、16歳未満の子供2人として、児童手当が月1万、年12万が2人で24万。足して264万が年間の可処分所得。

 

 どうも「相対的貧困率」(relative poverty)の実際の算出方法がよくわかっていないのだが、世帯ごとの平均年収(手取り)を世帯数の平方根で割った値の1/2未満の割合、というのが定義らしい。間違ってるかもしれないが計算してみるが、

http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa12/dl/12.pdf

 

日本人の平均所得(世帯)の中央値が432万。世帯人員 平均2.59人
額面432万の手取りが350万として、350 / 1.6(ルート2.59)= 218.75万

 厚労省のちゃんとした計算した値は、244万が中央値らしい。税の再分配があって、ということか。その半分が122万

 

1人あたり122万/年 未満で生活している人が「相対的貧困」だと。日本では。

2人では、122 * 1.414(ルート2) = 172万

3人では、122 * 1.71(ルート3) = 211万

4人では、122 * 2 (ルート4)  = 244万

というところ。額面300万程度の年収で、4人家族だと「貧困層」として新聞から扱われると。

 

 まあ、相対的貧困率については、フロー(所得)にのみ注目されて、キャッシュ(資産)については何もないあたりが批判されている。

 

 九州の持ち家率は50%程度らしいので、4人家族で年244万、月20万で暮らすのは、賃貸なら厳しいだろうが、持ち家なら? まあ、余裕はないにしろ、自分としては「貧困」呼ばわりするのは違和感があるような。でもやっぱりそれだと貧乏か。塾代なんて出せない、という意味では。ローンがあれば賃貸と同じだし。

 

統計局ホームページ/平成25年住宅・土地統計調査 調査の結果

 

 しかし、4人家族で手取りで年488万、月40万で生活が日本の「中央値」なのか?

 あれ? 自分はわりと貧乏な家庭に育ったのか? なんだかよくわからなくなってきた。