2015年フェミ案件３～ももクロ男性限定公演への苦情１。着地点は？
「大宰府政庁跡で今月末にある女性5人のアイドルグループ「ももいろクローバーZ」のコンサートに関して、「観客が男性限定というのはおかしい」と市の人権政策課に苦情を申し立てた。」
という案件。
「太宰府市の芦刈茂市長は１３日、実行委事務局にコンサートの名称変更と、性別を限定しないチケットの販売を文書で申し入れた。」
とのこと。チケット販売は何ヶ月か前だろうし、一度は「男性限定」に同意しておきながら、まあ、全国ニュースになったら対応せざるをえないか。
「同グループのプロデューサーを務める川上アキラ氏が１３日、テレビ朝日の配信番組内で言及。「（公演は）市のイベントでも何でもない」と公式行事ではないことを説明し、「いいライブをするだけ」と予定通りの開催を報告した。」
という反論も出ていると。
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しかし、あと２週間でどう決着着くのだろう。チケットも売られているし。
朝日の記事だと、
「コンサートは九州国立博物館開館１０周年などを祝う催しで、市などの実行委員会が計画した。」「天満宮によると、西高辻信宏権宮司が知り合いを通じももクロを知り、市側に協力を要請。７月に実行委を立ち上げた。天満宮は８月下旬、男性限定と知り、別の形式での開催を依頼したが、ももクロ側に「この形でやりたい」と断られたという。」
と要約しているが、
「昨年、大宰府天満宮側から「ももクロを通じて歴史を知ってほしい」と開催の打診を受け、その時から「男性限定」にすることは確認されていたという。」
とプロデューサー側。
まあ、天満宮からももクロ側に連絡は去年なのだろう。今年7月に市が入ることになって、ということか。つまり、朝日の「市などの実行委員会が計画」というのが嘘というか、市側の見栄でそういう話になったというところだろう。もしくは、市側を立てるためにももクロ側がそういう話にした？ 1.5万人規模のコンサートの開催が3ヶ月前の7月なんて可能か？ ももクロの人気がどれくらいか知らないが、難しいんじゃないか？
あとは、男性限定を天満宮側が合意していたかどうかは、「言った言わない」問題か。
結局、田舎の地方自治体の太宰府市と、東京の芸能事務所のスターダストで行き違いがあったということだ。間の太宰府天満宮もコンサートなど詳しくない神社だろう。あとは、「実行委員会が計画」なのか、大宰府天満宮が持ちかけて「ももクロ」側が主導なのか、まあ、今年7月から入った市含む実行委員会がイニシアティブをにぎって、なんてないだろう。そんな力を持った担当者が市役所にいるなら頼もしいものだが、いや、いないだろう。
まあ、市はもう少し前から絡んでいたかもしれないが、実行委員会が今年7月から、というのはどうも市側の対応のまずさを感じる。
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というところで、結論はよくわからないだが、普通にこのまま開催が60%、男性限定はやめるに30%、中止が10%ってところかなと思う。「九州国立博物館開館１０周年などを祝う催し」なんてよくわからない名目、そもそも本当に祝うつもりなら何か「10周年記念祭」とか何とか名称をつけるだろうし、軽くググっても博物館でしかそういうのやってないっぽい。
つまり、実質ただの「ももクロ」のコンサートなのだ。太宰府天満宮とのコラボイベントで、市の管理する「大宰府政庁跡」を利用する、芸能事務所スターダスト主催のコンサートというところ。
実態があるのかないのかわからない博物館の祝いの催し（そもそも、博物館の10周年を祝うってのもよくわからん）というのも、数ヶ月前にできた「実行委員会の計画」というのも、うさんくさい。
まあ、フェミニズム団体の主張はわからないでもないけど、市の管理地を使ったただのコンサートだと考えるならば、その主張は的外れだと言えるだろう。
