百田尚樹メモ~政略に翻弄される空気読めない落ち目の作家ってところか

東京新聞:自民勉強会 「暴言」「統制」野党が批判 安保特別委 首相「事実なら遺憾」:政治(TOKYO Web)

 

「二十五日の勉強会では、百田氏が沖縄の地元紙二紙(琉球新報沖縄タイムス)を「つぶさないといけない」と発言。出席議員からは「マスコミをこらしめるには広告料収入をなくせばいい」などと言論封殺ととられかねない発言が続いた。」

 

東京新聞:「百田氏発言は憲法違反」 沖縄選出議員ら抗議:政治(TOKYO Web)

 

「沖縄選出の野党国会議員ら五人は二十七日、勉強会の講師を務めた作家の百田(ひゃくた)尚樹氏に「憲法二一条の報道・表現の自由に反し、断じて看過できない」と抗議する声明を発表した。」

 

 と、そろそろアウトなんだろうな、という百田尚樹。アウトというのはNGというより、退場ということ。

 しかし、東京新聞の「百田氏発言は憲法違反」という要約はちょっと強引だな。21条の精神に反している、というのはそうだろうが、誰かの発言がそのまま憲法違反って凄いな。

 

 このあたりが、自分としては左翼についていけないところだ。

憲法二一条の報道・表現の自由に反し、断じて看過できない」と抗議」はまだわかる。ただまあ、批判する相手は議員のほうだろう。百田は作家・評論家の私人でしかないのだし。

 

東京新聞:「報道圧力」問題 4氏処分 自民、主宰の青年局長ら:政治(TOKYO Web)

 

自民党谷垣禎一幹事長は二十七日、党本部で記者会見し、党内の若手議員による勉強会で安全保障関連法案をめぐって報道機関に圧力をかけるような発言が相次いだ問題で、会を主宰した木原稔青年局長(衆院熊本1区)を一年間の役職停止とし、事実上更迭する処分を発表した。問題発言をした大西英男(東京16区)、井上貴博(福岡1区)、長尾敬(比例近畿)の各衆院議員も厳重注意処分にした。」

「「与党の政治家は、自分の思ったことを言い募ればいいという責任の浅いものではない」と強調した。」

 

 と、本来はこっちが責任を取らないといけない。じゃあ、百田は何者なのか、ということになる。

 

百田尚樹 - Wikipedia

 

 まあ、1956年生まれ、還暦手前の放送作家・小説家で、小説家としては2006年にデビュー。「永遠の0」というベストセラーを出した作家、ということでいいのか。右傾エンタメうんぬんでよく槍玉に挙げられる。

 

 「2013年(平成25年)11月11日、NHK経営委員に就任。2015年2月、退任することとなった」

 なので、ただの文化人タレントなわけで、

 

東京新聞:百田氏「野党は発言うまく利用」 安保法案で:政治(TOKYO Web)

 

「勉強会での一連の発言を「ドアに鍵をかけてしゃべっているわけで、飲み屋の会と一緒。雑談の中で飛び出したことだ」と重ねて説明した。」

 という本人の説明はある程度は納得行く。本人の自己認識としてはそうだと。

 

 ただ、安倍晋三と仲が良い、とされているのが大きいか。発言した場所もよくなかったということか。

 

「勉強会は「文化芸術懇話会」で、木原氏が代表を務める。二十五日に党本部で開いた初会合には、作家の百田尚樹(ひゃくたなおき)氏を講師に招き、加藤勝信官房副長官萩生田光一総裁特別補佐ら首相側近を含む三十七人が参加した。」


 「大西、井上両氏は、マスコミの広告料収入を断つべきだと発言。長尾氏は沖縄県の地元二紙を「左翼勢力」などと非難した。会議は冒頭以外は非公開だったが、発言者と内容はマイクを通じ、室外まで聞こえていた。」

 

 つまり、自民党本部で、初めて開いた「勉強会」だ。非公式の会合だと。それが、室外に発言内容が聞こえていたと。バカかと。

 第一報がどこなのか知らないが、マスコミが外で聞いていたのか、自民党の誰かがリークしたのか? ICレコーダーで録音なんて簡単だしねえ。まあ、非公開の場であれ政治家の「発言」は発言なので、政略に利用されたと。で、相変わらず百田氏は空気が読めず、朝日もつぶしたいとか発言すると。

 作家、クリエーターが「空気を読めない」もしくは、読まないってのは悪いことではないと思うけどね。まあ、そろそろこの人も消えるのかな、という印象。