相撲が嫌いな理由~白鵬に人権はないのか? 


白鵬、稀勢戦の取り直しを批判「子どもでも分かる」 - スポーツ - ZAKZAK

 

白鵬“禁じ手”審判批判 33度目V台無し…横審も反論「未熟」 (スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース

 

 そこそこ話題になっている件。簡単に説明すると、試合の判定に納得が行かず後から審判を批判した選手に対して、審判側が反論、それに加え、色々と『未熟』だとか人格批判含む批判が集まっているというところ。

 スポーツで判定が納得行かないと批判すること自体は、選手の権利で、プロスポーツ選手として生活している以上、それが報酬に関わってくるのだから人権だといっていいだろう。判定によっては人生が変わるのだ。まあ、そこで不服申し立てが認められるかどうかはわからないし、オリンピックなんかでも泣き寝入りすることもある。

 今回は、なぜか判定に納得がいかないとした選手が、人格的に非難される立場になっている。批判に対する反論だけでなく、批判したこと自体が批判される、と。それも、本人に直接言うのではなく、『親方』とかいったコーチを通じて、という感じで。一人前扱いしてないわけだ。

 

 こう書くと、客観的かというとそうでもなく、『相撲』というスポーツの特殊性が出てくる。そもそもスポーツではない、といった意見もわかるが、まあそこも含めて嫌なニュースだ。どちらかというと白鵬寄りで考えてみる。

 

 まず、判定の是非については興味ないのでパス。そもそも、ルールが曖昧なのだ。再試合のルールも『審判部』というところの判断になっているが、なぜ審判専門の人ではなく引退した選手がやっているのか謎。そして、その引退した選手が『親方』とかいって上扱いなのかも謎。

 

"慢心創痍"の第69代横綱白鵬-「注意」ではなく「来場所の出場停止」を- | 岸田法眼

 

 こんな感じに、重大なペナルティをかせろ、と主張する人もいるが、これも『親方』とかいった曖昧な存在がその裁量で決めるというので、まあなんかね。権限があいまいというか、審判をやる人と、上司が混在しているような感じなのが相撲の世界なのだ。(あと、野球だと乱闘になったりも一つの文化としてあったり、審判批判も武勇伝になったり、色々とスポーツによって違うものだね。ソロスポーツでの人間性って何だろうね)

 院政みたいなものか。引退した選手は、所属するジムのオーナーであり、かつ、試合の審判でもある、と。こんな権力の分離ができてない状態ってなんだろう。(それだけ年寄株というのは既得権になる)

 それでうまく回るのならいいが、成文法でも判例法もないところで『自治』をしようとして、まあ八百長や賭博の吹き溜まりになったるわけだけど、北の湖はなんで辞任しなかったんだ? 反省してないんじゃないか?

 

北の湖理事長復帰へ 引責辞任から3年半 - 大相撲ニュース : nikkansports.com

 

 まあ、辞任してすぐ復帰したのが実際だが、他人の批判する前に、自分の厚顔無恥なところを治したら? と思う。というか、なんで居座ってるんだろう。

 

 そのあたり一般社会だとありえない話であり、とてもとても不思議なのだが、特殊な社会ということで、一定数ファンもいて、興行的にもそれなりにやっていて、というのでまあ何も変わらないのだろうなと思う。倍返しされた白鵬さんは残念でした。あれは納得いかなかった、くらいにしとけばいいのに、『子供でもわかる』とまで相手を批判したのはまずかったですね。