良いニュースは大きく報じられない~自殺者数と失業率と震災と


自殺者7%減 3年連続3万人下回る NHKニュース

 

 3年連続で自殺者数が3万人を下回ったというニュース。あまり話題になってないが、良いニュースだと思う。左翼は「アベノミクスで人々の生活は改善してない、苦しくなってる」と主張するが、自殺者が減っているということは、生活が良くなってる部分もあるのだろう。

 

日本の完全失業率の年次推移 - 日本経済のネタ帳

 

 とはいえ、2012年から3万人を切ったので、民主党野田内閣の成果、ということも言えるかもしれない、ということはなく、単純に失業率との連動ということなのだろうと思う。

 自殺者が3万人を超えたのは1998年からだが、失業率は前年3.4%から4.1%に急増している。逆に、2011年から2012年は4.6%から4.3%に下落。リーマンショック前の好況期はなんとも言えないが、失業率と自殺率は相関関係にあるわけだ。(別に私が発見したわけじゃなく、よく言われる話)

 

 このあたり、震災後に建築需要が高まったのや、人口動態(少子高齢化労働力人口の減少)からの人手不足、というのがあり、政権運営とはあまり関係なく失業率が下がってきた、ということなのだろう。とはいえ、「雇用の質」つまり賃金についてはそんなに良くないというのは言われているか。名目賃金は上昇しているのだけどね。

 

 そんな風に考えると、そんなに良いニュースでもないのかもしれないのだが、一応は日本社会が良い方向に向かっているという良いニュースなんだと考えようと思う。