特別抗告って何回できるのだか~五十嵐容疑者の二度目の逮捕その後


「ろくでなし子」容疑者の勾留、最高裁も認める:朝日新聞デジタル

ろくでなし子さんはなぜ「勾留」されているのか? 12月22日に裁判官が法廷で説明

 

 衆議院選や北海道の雪などですっかり忘れられた感があるが、五十嵐容疑者は勾留が続いているとのこと。世間の関心もだいぶ冷めてるが、まあ来週の半ばにはまた動きがある。起訴されるのかもなあ。

 

東大教授、「女性陰部データ」頒布事件を斬る | 女性差別?男性差別? | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

 

ですが、今回のケースは女性向けのアダルトグッズショップなどで「頒布」されたことが問題となっており、どこに「被害者」がいるのか、よくわかりません。この場合の被害者は刑事政策上は「公共の秩序、善良の風俗」いわゆる「公序良俗」といわれる、実体の伴わない何ものかになります。

 

 なんというか、典型的なフェミニスト男性でPVは少ないのだろうけど面白い記事もいくつかある人なのだけど、

「わいせつ電磁的記録媒体頒布罪」

が容疑なのに、アダルトショップで頒布されたことが問題と事実誤認していたりと大丈夫なのかと思う。で、そこから「わいせつ」の定義だとか、色々と持論を展開するのだけど、根本的なところで間違っているので(店で頒布じゃなくて、インターネットで頒布)、その後の論が無意味になる。なんというか、サヨクってそういう問題がある。正義感で目がくらんで状況を客観的に見えなくなるのか。

(もしくは、「アーティスト」活動を記事の前面に出して、実は逮捕されたのは電子データの頒布というのを隠そうと、ミスリードをしているというのもあるか。警察はそっちは重要視してないでしょうに)

 

 まあ、この事件についても、左翼陣営がいまいち一般の支持を得られなかったという事案になるのだろうと思う。逃亡するおそれがないのだから逮捕が不当だ、という意見は右側からもあって、それは原則論としては正しいのだけど、1ヶ月弱拘束というのはそれ自体が処罰だとも言えて、それは、警察への信頼がそこそこある日本でこその処罰ということか。

 ま、なんで不起訴処分になるにしろ起訴になるにしろ、もはや世間的に「逮捕された人」≒犯罪者くらいの扱いというもので、司法は「疑わしきは罰せず」であれども、世間は「疑わしきは罰する」となる。そういう現実の中で、もうこの事件は世間的には一つの結論となったというところなのだろう。変な女の人が変なことやって逮捕された。(その後はうやむや)

 

 個人的にも、この後は熱心には追わないつもりです。終了ですね。