セクハラ、パワハラ、防護策としてのコミュニケーションの回避


「女性が生き生きしている職場は、男性も働きやすいはずなんです」:日経ビジネスオンライン

 

「今は特に男性管理職はセクハラやパワハラにならないかと懸念している方が多いですから、企業側が男性社員と女性社員間で本音でコミュニケーションをとる機会を意図的に設けなければいけないように思います。(中略)

 これは私の見ている限りですが、男性社員が女性社員を誘って飲みに行くケースは減っています。男性社員、特に管理職クラスがセクハラやパワハラを気にしているのと、周囲の目などを気にしてしまっているのでしょうね。本人たちは仕事の付き合い以上の関係性は意識していないとしてもです。」

 会員限定の記事だが、「女性活用」のコンサル2人による、「女性の活用が日本社会のために必要だよね、うんうん」といった対談記事。似たような価値観どうしで話すと、まぁそんなに盛り上がらないか。

 個人的に興味があったところを抜粋したのが上。昔の男性社員、女性社員の関係というのがそんなに分かってないのだけど、まあそうだろうなとは思う。セクハラ、パワハラとか問題にされるくらいなら、無駄にコミュニケーションをとらないほうがいいな、となると。

 「女子会」の盛り上がりと定着というのは、案外、男性上司が飲みに誘ってくれなくなったから、というのもあるのかもしれない。お酌を強要されるのが嫌、とかそういうのもあるかもしれないが、あえて男女を集めて、となるとトラブルが出るリスクもある。逆に、そこから恋愛関係なり結婚なりになるというのもある。コミュニケーションを増やせば、プラス方向にもマイナス方向にも「濃い」コミュニケーション、関係性ができると。

 とはいえ、案外、1対1でないとしたら、飲みに誘うのは女性にとっても嫌な話でもないのかもしれない。いや、わからない。上司・部下、先輩・後輩、という権力関係がある間柄で、プライベートな時間での「飲み」の誘いというのは、特に相手が本心を言わないなら、よくない結果になるのか。

 コミュニケーションの回避としては、部署の行事としての飲み会ー歓迎会や忘年会、だけに限るというところだろう。で、それが一番良いのかもしれない。セクハラ、パワハラとかにならない回避策として。

 でも、それじゃあ寂しいという女好きの男なら、まあリスクを取ってでも誘うのだろうと。おれのことか。