スニーカーと登山靴の違い~トレランシューズという新種
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ヤフー知恵袋などでよくある質問で、「○○山に行こうと思うのですが、スニーカーでいいですか?」
といったものがある。
回答は「山をなめるな」「後悔することになる」「スニーカーと登山靴はぜんぜん違います」うんぬんが多く、たまに、大丈夫だろう、というのが出てきたり。あまりちゃんと理由を書いていないものが多く、釈然としないのもあって調べた結果をまとめることにした。
(案外、知恵袋あたりは関係者(登山業界の人間)が書いてる気もする。専門家=利害関係者なので、まあそんなものか)
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「登山靴」と「スニーカー」の違いは何かというと、ちょっと問いが大きすぎるかもしれないが、冬山用の「重登山靴」と夏山用では違って、そのあたりは用語が色々で混乱させられるのだが、まあ、夏山(春~秋)用の登山靴と、スニーカーを比較するとする。スニーカーも色々種類はあるが、運動を前提とした靴、ということにする。
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まず、一番わかりやすいのが、ハイカットかローカットか、という部分。捻挫防止だったり、くるぶしの保護だったりが言われる。冬だと防寒もある。
次に、アッパー(靴の上の部分)が違う。ナイキフリーは薄いメッシュで、素足で履くと透けて見えるくらいで通気性がいいが、モンベルの登山靴は分厚く、防水のゴアテックスが入っている。
あとは、靴底がぜんぜん違う。厚さがあって、衝撃を和らげるというのと、あと登山靴は斜面の岩場などでも滑りにくいようになっている。
その他、かかとの部分なども固く保護するようになっていて、靴先も同様に登山靴はごつい。そして、見えない部分だが、革靴などにある「シャンク」と呼ばれる靴の中にあるパーツの有無が違ってくる。
結果、ナイキフリーのほうは1足で200gほど。登山靴のほうは700gほどとなり、500gも重さが違う。ペットボトル1本分だ。これは長時間行動すると結構疲労につながる。
で、スニーカーで登山をする問題点は何かというと、
・防水
・防寒
・足の保護がない(ぶつかったとき)
・靴底が薄いので岩を踏んだときに衝撃がくる
・シャンクがないので、土踏まずのアーチが弱いと足が痛くなる。
などとなる。メリットは軽さだ。
防寒は夏だと不要だろう。夜の富士山とかなら別だが。
防水については雨の日には登らないなど注意。曇りでもやめとくとか。
足の保護がないのは注意して歩くことに限る。岩を蹴ると、ナイキフリーだと確実に足の指を突き指するだろうから、もう少しつま先が固めの靴がいい。(というかこれがトレランシューズ)安全靴などもいいか。
また、藪の中を歩くとか、沢を登るとかになると、ハイカットというのは足の保護というので役立つ。
靴底とシャンクの部分は、若くてある程度運動している人間なら、あまり心配しなくてもいいんじゃないかと思う。結局バランス感覚があるなら岩場でもすべりにくいし、岩を踏んでも大丈夫だから。まあ、これもなるべく底が厚いものがいい。ただ、バスケットシューズのように靴底がフラットなのは危ないと思う。すべりやすいからね。
そういったところを考えると、人によっては「スニーカーで十分」というのも言えるんじゃないかと思う。スニーカーでは何が足りなくて、逆に、「登山靴」は何が優れているのか。そのあたりを自分で判断して、自己責任で挑んでみるというのはありだと思う。
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トレランシューズというのは、スニーカーと登山靴の中間で、
・防水なし
・防寒なし
・足の保護は少し(つま先は固い。くるぶしは露出)
・シャンクなし。ソールはスニーカーよりいくらか厚め
・軽い(200gくらいのもある)
・靴底は登山向け
といったところです。スニーカー寄りですね。結構山で見かけますが、高齢者が履いてるのは見たことないです。